◆雪舟等楊の作庭と伝承される京都最古の枯山水は苔が綺麗で東庭は茶席の下地窓が丸窓となっていて趣を深いものにしている。
拝観できる茶席は二つあり東庭に面している図南亭は四畳半の明るいもの。
路地もそれなりで屑屋型の灯篭が一興を添えている。
縁側には庭園観賞用の座布団が置いてあり気配りが感じられる。
★雪舟作の庭で知られる芬陀院は、臨済宗東福寺の塔頭。
元亨年間(1321〜1324)に一条経通が父の菩提を弔うために創建して以来、一条家の菩提寺となっている。
庭は鶴亀が配された優美な苔庭で、亀石が夜毎動いたという伝説もある。
書院の背後にある茶室、図南亭(となんてい)は一条昭良(恵観)好みといわれ、恵観は茶関白といわれるほど茶道を愛した人。
躙口のない貴人好みの四畳半茶室で、昭和44年に復元された。
扁額は石川丈山の手によるもの。
曲玉の手水鉢も必見。
東庭は重森三玲が作庭した昭和の名庭。
●臨済宗東福寺派/東福寺塔頭