《公弁法親王持参の襖絵》
◆係の人がガイド゙をしながら案内してくれる。
襖や天井(三本爪の龍)に書かれた絵の説明が多く、狩野派の遠近法を結構くどいぐらい体験させてくれる。
宸殿の合わずの間では梅に雉(きじ)竹に鵯(ひよどり)が描いてあって「鳥(取り)合わない」という意味である、という話は太田道灌の逸話に似ていると思った。
北側の庭園、晩翠園(ばんすいえん)はみんな案内人の足取りに促されて通り過ぎてしまうが自分はこぢんまりしているがお堂や心字池、二つの中島、滝とかなり凝った造りで奥行きもあるいい庭だと思った。
南側の立派な枝垂れ桜や変わった趣向の手水鉢(成就院の誰が袖手水鉢に似ている)と共にこちらの方がナイスアイテムである。
無料駐車場もあり車でのアクセスはよい。
丸山応挙の鯉の絵も置いてあって修学院離宮の網と鯉の戸板と対であるともちらりと聞いた。
紅葉と桜の季節も良さそうだ。
★桜で知られる毘沙門堂は、毘沙門天を本尊とする天台宗の門跡寺院。
寺の起こりは古く奈良時代に遡り、文武天皇の勅願で行基によって出雲路のあたりに開かれていたが、兵火にあって苦難の道をたどり、江戸初期に天海僧正により現在地に再興されて以来、門跡寺院となった。
急な石段を上って仁王門をくぐると、木立に彩られて本殿、宸殿、霊殿などが並ぶ。
宸殿は後西天皇の旧殿を賜ったもので、障壁画116面は狩野益信筆の山水画。
晩翠園と名づけられた庭園には心字の池がある。春には樹齢150年のしだれ桜がみごと。
●護法山・出雲寺/天台宗
※天台宗五大門跡・京の七福神